吉野の食
柿の葉寿司
吉野は山間地にあり海から遠い場所にあります。
昔、吉野に運ばれてくる海の魚は、熊野から高い峠を越えて人の背負い籠で運ばれてくるのに時間がかかりました。
その為に浜塩と云って、魚が傷まないように存分の塩を腹に詰められて届いたようです。
吉野にその魚が届くころには十分に塩もまわりました。
その身を薄くそいで白御飯にのせて食べた所、非常においしかったので、吉野を代表する寿司となりました。
茶がゆ
木綿の茶袋に焙じた粉茶を入れて炊き出し、冷やご飯を入れて炊いたものが、茶がゆと呼ばれます。
また米から炊く茶がゆもありますが、吉野を含めて奈良県では1200年前から食べられていたようです。
餅を入れたり、季節によってはさつま芋、栗、小豆、そらまめなどをトッピングしても美味しいです。
また夏は冷やして食べるのも美味しいです。
桜あゆ
川魚の鮎は、川石などについた水ゴケ類を常食とするため、スイカのような独特の香りがするところから香魚ともいいます。
吉野川を泳ぐ鮎は、川面に散った桜の花びらをコケといっしょに食べるので、桜鮎という名がついています。
鮎は川魚で最も人気にある魚で、塩焼きにすると美味しいです。
ごま豆腐
ごま豆腐は、頻繁に日本のお寺で食べられる菜食だけの食事(精進料理法)の一部です。
さらに、それはゴマおよび吉野葛から作られた、吉野の中の典型的な地域の料理です。
葛餅
葛餅は、吉野葛と水だけで熱を加えるだけのお菓子で、何も加えない自然素材だけのシンプルなお菓子です。作りたての葛餅に、砂糖の入ったきな粉をかけて食べると美味しいです。