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スマイルバスで行くディープな吉野の旅 第7回「吉野山にある芭蕉の句碑を巡る」は晴天に恵まれ、紅葉の美しい吉野を心行くまで楽しむ事ができました。
5月から始まったこのディープな吉野の旅も今回で最終回です。
参加して頂いた皆様本当にありがとうございました。
吉野町協働推進課のみなさん、いつもお世話になりありがとうございました。
みなさんに心から感謝致します。
今後とも吉野スタイルをよろしくお願い致します。
吉野山にある芭蕉の句碑を巡る
いよいよスマイルバスで行くディープな旅2013も、今回で最後となりました。
今回は吉野山にある芭蕉の句碑をご案内します。
松尾芭蕉は2度吉野を訪れています。
一度目が貞享元年(1684)秋の「野ざらし紀行」の旅で、二度目が貞享四年(1687)の春の「笈の小文」の旅です。
今回の芭蕉の句碑巡りは、最初の晩秋の吉野を訪れた際に歌われた俳句が主です。
まさに329年前の今頃、宿坊に一泊し、桜紅葉の散る中を、西行庵や苔清水などを歩き、そこはかとない風情の吉野山に触れました。
「笈の小文」では春の吉野山を詠っていますが、秋の吉野山を詠った句の方がずっと印象的です。
それでは329年前の芭蕉となった気持で吉野山を歩いてみましょう。
■集合 吉野神宮駅前 10時15分
■終了 吉野神宮駅前 15時47分到着
■参加費設定 2000円(昼食代・資料代・バス代・保険代)
■歩行距離 8.5Km
■所要時間 5時間40分
■交通機関 スマイルバス2回 大峰ケーブルバス1回
■トイレ場所 金峰神社 高城山下 上千本公園 蔵王堂
■魅力のポイント
☆吉野山にある芭蕉の句碑5つを目指します。
☆芭蕉が憧れた西行庵まで歩きます。
☆スマイルバスと吉野大峯ケーブルバスを乗り継いで一気に奥千本まで上ります。
☆お弁当を用意しています
コースの詳細
大阪阿倍野橋駅(8:50発)
近鉄南大阪線急行・吉野行
↓
吉野神宮駅(10:19到着)
↓
吉野神宮駅前出発(10:28)
近鉄吉野神宮の改札を出て左に曲がり、なだらかなスロープを降り切った所が、
スマイルバス停・吉野神宮駅です。
正面の吉野病院から出発しますので、手を上げないとバスは通り過ぎますのでご注意を。
吉野病院から乗るのが確実です
吉野神宮南(10:33)
奥千本口(11:00)
金峯神社(11:10)
金峯神社境内にあるのが次の句です。
「木の葉散る桜は軽し檜木笠」
紅葉した桜紅葉が軽やかに檜木笠に散りかかるという意味です。
これは晩秋の吉野山に良く見られる光景です
苔清水(11:35)
苔清水には、2つの芭蕉の句碑があります。
「露とくとく心みに浮世すずがばや」
西行を敬愛していた芭蕉は、西行を追体験して「滴り落ちている流れを手に汲み、
俗世間の汚れをすすぎたいものだ」という意味です。
「春雨のこしたにつたふ清水哉」
意味は春雨が降って、木の下の苔むした岩の間を清水が伝わって、流れる様を歌にした句です。
更にその横に木製の句碑には「凍とけて筆に汲み干す清水哉」と書かれています。
これは、凍っていた清水も春になって少し解けてきたが、筆を執ろうとして硯に汲み取ると、
すっかりなくなってしまうほどまだわずかばかりだという意味のようです。
西行庵
昼食(11:45到着)
金峯神社(12:40)
花矢倉
竹林院
東南院(14:00)
修験者の宿坊である東南院の庭にも、芭蕉の句碑はあります。
「砧打ちて我にきかせや坊が妻」
これは華やかな吉野でなく、晩秋の肌寒さと旅愁を詠ったもので、
貞享元年(1684)秋、一人で旅した「野ざらし紀行」のものです。
吉野は艶やかな春もいいですが、物悲しさを一層感じさせる秋も、吉野の魅力かもしれません。
蔵王堂・休憩(14:20~50)
○
嵐山下
芭蕉は「笈の小文」で吉野山に3日間滞在しています。
下千本駐車場すぐ山陰にある句が
「芳野にてさくら見せうぞ檜木笠」
これは芭蕉が伊賀上野を出発し、今から西行が愛した吉野の桜を見に行くんだという高揚感を詠っています。
七曲りの桜が望める昭憲皇太后立碑の反対の斜面に芭蕉の句碑があります。
「花ざかり山は日頃の朝ぼらけ」
この石碑は文化14年(1817)に建てられたもので、吉野山にある芭蕉句碑の中で、最も古いものです。
吉野山駐車場(15:39)
吉野神宮駅前(15:47)
↓
吉野神宮駅
近鉄吉野線急行・大阪阿部野橋行(16:09発)
↓
大阪阿倍野橋駅(15:42到着)
- スタート
- 吉野神宮駅前
- ゴール
- 吉野神宮駅前
- 歩行距離
- 8.5㎞
- 所要時間
- 5時間40分
- 昼食
- お弁当
- 利用交通
- スマイルバス 2回 吉野大峰ケーブルバス 1回
- トイレ場所
- 金峯神社 高城山下 上千本公園 蔵王堂