伊勢街道の上市を歩くー10月21日(土)

上市は本善寺の寺内町として発展し、江戸時代には伊勢街道が通る町。その後の明治時代には郡役所が出来、吉野郡の中心地として発展しました。
しかし、伊勢湾台風の被害に依る国道付替え工事や、消費者ニーズの対応の遅れで次第に勢いがなくなり、今ではすっかり人通りもない寂しい町となりました。
しかし、町を歩いて見ると白壁や煙抜き・犬矢来・虫籠窓など江戸時代の趣を今に残す建物や風景が残ります。前半はこの江戸時代の名残の上市を巡ります。
後半は多くある空家・空き店舗をリノベーションした取組を皆さんに見て戴きます。更に未回収の空間を見て戴き、ここをどのような空間にしたらよいか、皆様の御意見も参考にしたいと思います。参加するあなたの意見も上市の町づくりに役立てたいと思います。

■募集詳細

集合日時 10月21日(土) 9時20分

集合場所 近鉄大和上市駅

参加費  2000円

募集人員 20名限定です

■お勧めポイント

  • ガイドさんが上市の古い町並みを案内し歩いていただきます。
  • 澤井家では明治時代の商店のチラシ「引き札展」を見て戴きます。
  • 昼食は旧呉服屋をリノベーション空間で、チャレンジシェフが提供します。
  • 4階建ての空きビルを見学戴き、みんなで利用方法を考えて下さい。

■行  程

大和上市駅9:25 ⇒ 9:30立 野 ・・・ 立野の町並み ・・・ 轟の町並み10:10 ・・・ 旧澤井邸(引き札展示)10:40 ・・・ 10:50空家コンシェルジュ・亀田邸11:50 ・・・ 12:00上市スタンド(旧渡辺呉服店)昼食12:40 ・・・ 12:50ねじまき堂(旧高木薬局)13:20 ・・・ 13:30三奇楼(森の粘土人形展)14:20 ・・・ 14:30空き商業ビル15:00 ・・・ 15:10大和上市駅

■澤井家

 

澤井家は入口には犬矢来があり、屋根には煙抜きのある江戸時代の建物で風情のある趣きです。江戸時代より樽丸を行い、後に米雑穀を扱い、又肥料や塩・石油硝子も扱っていた店で最後は文具商を営んでいました。
この建物は建物は、今年吉野町役場に寄贈されることになりました。
更に澤井家では、この日だけの「引き札」の展示も行います。引き札とは、臨時に広告宣伝の目的で作られ配布された刷り物の事で、江戸・明治・大正時代にかけて、商店・問屋・仲買・製造販売元などの宣伝に作られた広告チラシです。
ここではこの澤井家の引き札は勿論の事、近くに今もある旅館たたやさん、畳商浜田さんの引き札。そして今はなくなった堀内三席さんが作る塗り薬の「金紅丹」の引き札も用意しています。
ここではこの町屋の活用を考えてもらいます。

■伊勢街道の町並み

 

このあたりには、古い美しい町並みが残ります。
その一つが旧永井家です。ここも澤井家と同じく数年前に吉野町に寄付され、現在内部はリノベーションされ、NPO空家コンシェルジュの事務所として使われています。古い梁などを上手く利用しています。
隣の亀田家では、古い町屋を今の生活にマッチした空間にリノベーションされて住んでおられます。時間が合えば中を拝見させて戴けるかもしれません。古い建物の文化的なモデルがここにあります。

■上市スタンド(旧渡辺呉服店)

昼食場所は、旧渡辺呉服店を改装した上市スタンドです。
ここでは毎週火曜日はリラグゼーションのお店として、毎週木曜日は中華の飲茶料理を若いご夫婦がチャレンジするお店:花水土香が営業されています。この日は花水土香の料理を皆さんに食べて戴きます。

■ねじまき堂(旧高木薬局)

20年程前まで薬局をされていた場所を、移住してきた若い女性2人が、吉野町を紹介する新聞「吉野だより」を作る編集事務所にしています。
調剤室も現存しており、昭和の香りがします。

■三奇楼蔵ギャラリー

  

三奇楼(旧料亭)の蔵を改装し、1Fはカフェやバー空間に、2Fはギャラリースペースにしました。
当日は森の粘土の人形展をご覧戴きます。尚ここでは南オーナーにご案内戴き、1Fではコーヒーもご用意しています。

■旧商業店舗跡

六軒町にある旧商業店舗跡です。この建物は元所有者が倒産した後は、長らく放置され続けていました。しかし今年になって新たな所有者が現れ、しかも地域の事に理解のある社長さんでした。
この建物をどのように活用したらよいか、皆さんも一緒に考えてみて下さい。