明治の文豪と吉野山ー11月18日(土)

お陰様で定員になりましたので募集を締め切ります。
吉野山には明治の文豪が数多く訪れています。与謝野晶子・鉄幹、島崎藤村、志賀直哉、幸田露伴、田山花袋、谷崎潤一郎などそうそうたる顔ぶれです。そんな文豪たちが逗留した宿や場所を訪ねるのが今回のテーマです。明治から大正にかけて文人を魅了した吉野山の魅力に迫ります。

■募集詳細

集合日時 11月18日(土) 10時

集合場所 近鉄吉野駅

参加費  2000円

募集人員 20名限定です

■お勧めポイント

  • 島崎藤村が実際に逗留した宿をご案内します。
  • 与謝野晶子・鉄幹の歌碑がある宿をご案内します。
  • 明治の文豪たちの自筆原稿や初版本などを集めた「一日文学館」にご案内します。
  • 昼食は地元の宿屋:太鼓判花夢花夢でゆっくりと食べて戴きます。
  • 紅葉の吉野山を歩いて戴きます。

■行  程

吉野駅10:00・・・10:30吉野温泉元湯11:00・・・11:50桜花壇12:00 ⇒ 12:15太鼓判花夢花夢(昼食)13:00・・・13:20一日文学館13:50

・・・14:10竹林院14:30・・・14:40勝手神社(フリータイム・アンケート他)15:20 バス停15:30 ⇒15:46吉野神宮駅

 

■吉野温泉元湯

ここには明治26年島崎藤村が訪れている。

藤村が女学校の教師をしていた頃、女学生との失恋の傷を癒すため、ここに訪れたといいます。ここ吉野温泉元湯で「訪西行庵記」など吉野ゆかりの作品を残している。

吉野温泉元湯には今も藤村が逗留した時の調度を残す部屋が残っている。
桜花壇

この桜花壇は「文豪の宿」として有名。

しかし、今年春、ここの主がお亡くなりになられて、残念ながらそれ以降営業はされていない。

大正15年ここには「吉野葛」の取材のために、谷崎潤一郎氏が滞在されている。

その他、吉川英治や小林秀雄、中上健次、内田康夫など、多数の文人墨客が逗留された、まさに「文豪の宿」そのものである。

 

■竹林院

竹林院には、明治四十四年「吉野」を収めた「畿内見物大和の旅」で竹林院に泊まっている。

更に昭和二年与謝野晶子は夫与謝野鉄幹(寛)と伴にここ竹林院を訪れている。

この時詠まれた歌が竹林院の境内にある1つの岩に刻まれている。

山の鳥竹林院の林泉を 楽しむ朝になりにけるかも(晶子)

み吉野の竹林院の静かなり 花なき後もここに在らばや(寛)

■一日文学館

最後は、明治の文豪の直筆原稿や初版本を収集した一日文学館にご案内。

藤村・谷崎・与謝野夫妻以外にも、多くの文豪が吉野山を訪れている。

明治26年には尾崎紅葉、明治31年には田山花袋が。明治35年には正岡子規、明治37年には折口信夫が。明治41年には志賀直哉、明治45年には長塚節が。大正に入り大正3年には幸田露伴・柳田国男が。大正6年には井伏鱒二が、大正10年には徳富蘆花が吉野を訪れている。

これは一部で、もっと多くの文人が吉野山を訪れている。

これほど吉野山には文人を引き付ける場所だった。この一日文学館には、彼らの肉筆に触れることができる貴重な資料館でもある。