谷家と吉野林業

スマイルバスで行く吉野

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吉野の林業家といえば北村林業や岡橋林業がまず思い浮かぶことでしょう。吉野中央公民館で「吉野林業と王寺町の谷家」という講演会がありました。谷林業の山は「門前山」と呼ばれ、谷家は王寺町にある代々谷甚四郎を名乗る山林地主です。谷家は元々不動産業や醸造業など手広く商いをし、林業経営には19世紀半ばから本格的に参入します。川上村では東川・高原・迫・白矢・枌尾・塩谷などに所有されつ山があります。王寺町の学芸員の岡島氏による話の中に、江戸時代後期の農学者:大蔵永常の「広益国産考」で、吉野林業のことがこのように紹介されています。「・・・150160年前に吉野郡へ薩州屋久島から杉の実を取ってきて蒔き付けて苗を拵え、谷々の山へ植え弘め、今は諸方へ商う(中略)吉野川で筏にして船に積んで諸国に商えば数万両になる/吉野郡に杉材がなかったときは金が湧き出る所もなかった。(中略)年数が立つほどに高値になる/年に一度ずつ下草を刈るだけで不毛の地に大金をもたらす・・・」と書かれています。吉野杉のベースは屋久杉だった事。その当時の川上の杉は、その当時は本当に金のなる木だったようです。

 

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