吉野の太平記 四本桜

吉野山を歩く

最期の酒宴

吉野と太平記 巻第七「吉野城軍の事」⑦ 四本桜

蔵王堂の正面、石の柵に囲まれた中に、桜の木が四本植えられており、蔵王堂に向かって右隅に「大塔宮御陣地」と刻まれた石柱が建っています。元弘三年(1333)閏二月一日、北条幕府の二階堂道蘊を総大将とする大軍に攻められた大塔宮護良親王は、ここを本陣として壮絶な戦いを繰り広げましたが、衆寡敵せず、落城に際して最期の酒宴をした所だと伝えられています。毎年春、美しい花を咲かせる四本桜は、その折に張り巡らした陣幕の柱の後だと伝えられています。このように蔵王堂の境内には様々な物語があり、それぞれの物語を訪ね歩くのも魅力の一つです。 この絵は飯貝松屋さんが所蔵する「大塔宮吉野城陣中屏風」です。

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