吉野の産業 酒造業③

吉野中央部 上市周辺

百年杉

吉野と日本酒の続きです。吉野杉での仕込み桶が作られなくなり、久しくなりました。吉野材の良さはお酒造りに適した材ということで始まりました。そんな吉野だからこそ、吉野杉の木桶を復活させたいという思いで、吉野中央木材の杉で、堺の職人・上芝さんの手により、一昨年のクリスマスイブの日に木桶が完成し、半世紀ぶりに美吉野醸造に運ばれました。そして醸し出されたお酒が「百年杉」です。

木(杉)は熱伝導が低く、極寒の中にあっても保温効果は抜群で、初年にあっても実に美味しい深みのあるお酒が完成しました。そして今年の冬、三年目の「百年杉」が仕込まれます。それぞれの年によって微妙な味の違いがあります。それも木桶仕込みだからこその味わいです。それはワインと同じです。人間が全てコントロールするのではなく、蔵つきの菌とその年の気温環境、杜氏の思いそして吉野杉が奏でるハーモニーの味です。是非3年目の「百年杉」を味わいに、吉野に足をお運びください。お酒を味わいながら、吉野に馳せるには最高のお酒です。

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