吉野の産業 酒造業②

吉野中央部 上市周辺

セーラ

吉野と日本酒の続きです。本来日本の酒造りは杉の桶で行われてきました。しかし、高度成長が始まる30年代から、大量生産・効率・メンテナンスや温度管理が容易な琺瑯やステンレスの桶が出始め、今では殆どの蔵元から杉の桶がなくなってしまいました。同時にお酒の個性も無くなっていきました。そんな中小布施にいたアメリカ人・セーラ・カミングスさんが、日本人なら日本の伝統・心である桶仕込みをすべきと、木桶仕込み復活を唱えましたが、中々大きな流れは変わっていません。昔は酒蔵で20年間酒造りに使った桶は、次に醤油屋さんや味噌屋さんにリユースされ、その寿命を全うしました。このように循環がなされていたのですが、酒造メーカーが桶を使わなくなったので、桶仕込みに拘った醤油メーカーが、必然的に新たに桶を作ることになりました。特に小豆島のヤマロク醤油さんは、子や孫の時代まで桶仕込みの醤油を作れる環境を確保するために、桶づくりまで自前で行うプロジェクトを立ち上げました。写真は小布施の桝一市村酒造の代表セーラさんのもとを訪れた時のものです。

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