岩崎平太郎の建築を巡る①

吉野山を歩く 近鉄吉野線百周年ゆかりの地

吉野駅

皆さんは岩崎平太郎という建築家を御存知でしょうか。

近代奈良のモダンな建築を設計した人物で、奈良県知事公舎や奈良女子大学の佐保会館・畝傍高校・天理教敷島大協会、そして南都銀行の各支店などが彼の建築です。岩崎はお隣の下市町で明治26年に生れ、吉野実業高校(現在の吉野高校)で建築を学び、武田五一との出会いで一流建築家に駆け上っていきました。そんな岩崎が手掛けた建物のいくつかが、まだ吉野に現存するので、ご紹介しましょう。

・・・まずは吉野駅舎。川崎智生氏の著書「岩崎平太郎の仕事」によると、木造による大和棟の屋根でホーム上屋は鉄骨でトラスが組まれ、改札上部の壁には先が尖ったイスラム風のアーチが連続している。それは木製の装飾によって作られており、一見ロマネスク風の印象が見られるものの、詳細に見ればインド・イスラームの意匠に通底する。・・・

そのように見ると、電車から降りて改札口の壁を見てみると、なんとモダンな装飾か初めてわかるのです。そんな見方で一度吉野駅を見て下さい。

« »