吉野にある能の故地を歩く① 「国栖」

吉野の文楽・能の故地を歩く 吉野中西部 中荘・国栖方面

窪垣内河原

能「国栖」の舞台は、まさしく吉野町国栖です。

物語は、大津軍に追われて大海人皇子が吉野に入ります。

川船で漁をしていた国栖の老夫婦は、自宅近くで紫の雲がたなびくのを

見て、高貴な方がお出でになった事を知る二人は、急いで帰ります。

老夫婦を帰って来ると、皇子の家来達が数日食事をとっていない皇子に

差し上げて欲しいと頼みます。すると老人は今釣ったばかりの魚(鮎)を

差しだします。皇子は魚の半身だけ食べて、その残りを老人に返します。

すると老人は、この半身の魚で貴方を占ってみましょうと、半身の鮎を

吉野川に放つと、見事生き還り上流に泳いでいきました。

これを見て老人は吉兆だと喜びます。(鮎は魚編に占うと書きます)

 その時小鼓の音と共に、狂言役者演じる大津の兵隊が近付きます。

老人は機転を利かし、伏せた舟の中に皇子を隠し、現れた追手を欺き

見事危機を脱します。ここまでは「国栖」の第一幕です。

国栖では今も「片腹淵」や「天皇」という地名が残ります。

スマイルバス停は窪垣内宮の下です。

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