スマイルバスで行くディープな吉野の旅も三年目を迎えます。
第一回目は宮滝周辺にある「万葉歌碑」を巡り、吉野宮があった頃の宮滝周辺の景色をイメージしながら歩いてみましょう。
歌碑は菜摘にある「湯原王の万葉歌碑」。喜佐谷にある「弓削皇子の万葉歌碑」桜木神社にある「山辺赤人の万葉歌碑」。宮滝にある「柿本人麻呂の万葉歌碑」。
そして歴史資料館前にある「読み人知らずの万葉歌碑」の5つです。
日程詳細
開催日時 5月16日(土曜日)
集合場所 近鉄大和上市駅
集合時間 午前9時50分
募集定員 20名(定員に達し次第〆切)
参加費用 2,000円(バス代・昼食代・ガイド・保険代含みます)
コース
大和大和上市駅10:10 ⇒ 10:26菜 摘 ・・・ 10:40十二社神社 10:55(湯原王の歌碑) ・・・11:15展望台11:30 ・・・ 11:40喜佐谷 11:50(弓削皇子の歌碑)・・・ 12:00桜木神社 12:45(山部赤人の歌碑) ・・・ 13:00旧小学校前 13:20(柿本人麻呂の歌碑) ・・・ 13:20吉野歴史資料館 13:30(読み人知らずの歌碑) ・・・ 13:40梅谷醤油・宮 滝14:19 ⇒ 14:33近鉄大和上市
見 所
■湯原王の歌碑(菜摘十二社神社境内)
「吉野なる夏見の河の川淀に 鴨ぞなくなる山影にして」 万葉集巻3-375
湯原王は天智天皇の皇子・志貴皇子の子供。天智系統から天武系統に皇位継承が移った為、彼は文化の道に生きた皇族です。
■弓削皇子の歌碑(喜佐谷)
「瀧の上の三船の山に居る雲の 常にあらむとわが意はなくに」 万葉集巻3-243
弓削皇子は天武天皇の第6皇子で、万葉集には8首収録されており、天武天皇の皇子の中では最多です。
■山部赤人の歌碑(桜木神社境内)
「み吉野の象山の際の木末には ここだもさわく鳥の声かも」 万葉集巻6-243
山部赤人は柿本人麻呂とともに歌聖と称される歌人で、誰もが知っている百人一首の「田子の浦うち出て・・・ 」 も詠っています。
■柿本人麻呂の歌碑(旧小学校前)
「見れど飽かぬ吉野の川の常滑の絶ゆることなくまた還り見む」 万葉集巻1-37
持統天皇が吉野に行幸した際に作った歌で、この石碑には巻1-36の長歌とこの反歌の2つが刻まれています。大変スケールの大きな万葉歌です。
■読み人知らず(吉野歴史資料館前)
「かわづ鳴く吉野の川の瀧の上の 馬酔木の花そ末に置くなゆめ」万葉集巻10-1868
奈良大学教授で、有名な万葉学者・上野誠さんの字による万葉歌です。