ビジット吉野 ようこそ吉野へ
ビジット吉野について
吉野には日本文化に根付いた産業が今も残ります。
これらの吉野の「なりわり」自体を、吉野の新たな光にしたいと考え、
手漉き和紙・割箸・しいたけ業者・豆腐製造者・葛菓子,
そして日本旅館のメンバーが集まり、
「ナチュラル・ツーリズム研究会」を発足しました。
吉野には美しい自然、歴史や文化などの光もあります。
しかし、その光を案外地元の人間が気づいていない。
外からの人の指摘で初めて気づく場合があります。
そんな気づきを、自分達の体験も含めて、
外も外、海外の方から戴こうというのが、今回の企画でした。
今回、観光ビジネス総研の刀根さん、
そして京都外国語大学の高島先生らのご協力の元、
10月26日から2泊3日で京都外国語大学の留学生にモニターをお願いしました。
その時の模様をご報告します。
参加者は
- オーストラリアからの留学生 3名
- スペインからの留学生 2名
- イタリアからの留学生 3名
- カナダからの留学生 3名
- アメリカからの留学生 1名
- 日本の学生 4名
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ビジット吉野1日目 10月26日(金)
15時55分 京都外国語大学の学生16名と高島先生、
そしてコーディネーターの刀根さんが到着。
吉野山で記念撮影。
ようこそ吉野へ 京都外国大学の皆さん。
京都外国語大学の留学生らを乗せたバスは、観光車道を抜け竹林院前で停車し、
そこから学生らは吉野山の町並みを散策。
全てが珍しそうで、なかなか旅館まで着きません。
我々が普段気付かずにしている景色やお寺が、新鮮に感じるようでした。
ようやく旅館に到着。
女将の出してくれた葛餅は非常に好評でした。
交流会
体験を明日に控え、お互いの交流を図ることを目的に食事を共にしました。
京都外国語大学の留学生も、この吉野で初めて話すメンバーが殆どのようでした。
まずは受け入れる事業所からの自己紹介と、明日体験するメニューを紹介。
その後、留学生が自己紹介を行いました。
しかも皆日本語を上手に使って。
又箸も持ち方も日本人の若者より上手でした。
ビジット吉野2日目 10月27日(土)
朝9時30分から国栖地区でのモノ作り体験。
3班に分けて体験。
福西和紙本舗
手漉き和紙でハガキを作る体験をしてもらいました。
新鮮しいたけ岡本
原木しいたけの栽培方法 そして味の違いを体感してもらいました。
吉野製箸
吉野の割箸は、森林資源を大切に使っている事を理解して貰いました。
桜木神社で昼ご飯
万葉集の故地・桜木神社で吉野の食材にこだわった弁当を食べてもらいました。
午後1時30分から吉野山地区でのモノ作り体験。
3班に分けて体験。
白雲荘
日本の伝統文化(庭・花・茶)を体験して戴きました。
林豆腐店
日本の伝統食材・豆腐の製造からパック詰めまでの体験を行いました。
中井春風堂
吉野でしか味わえない10分間の驚きを体験していただきました。
体験を終えて意見交換会
それぞれ、3グループで午前1回・午後1回と吉野での体験を終了して、それぞれの感想
を自由に話していただきました。
吉野という町の印象。言葉の問題。サインの問題。食事の問題。各体験の感想等、当初予定していた時間を越えて、各部屋やお風呂でも議論されていたようでした。
ビジット吉野3日目 10月28日(日)
昨日チームで議論した結果の発表を行いました。
主な意見を上げると
吉野の感想
- 吉野ではまず景色の綺麗さに驚かされた
- 自然をすごく感じられた
- 竹の皮のランチを自然の中で食べられたのが良かった
- 吉野のスタッフが優しく、空気・心遣いなどホスピタリティーがあった。
- 東京のよう都会でなく、吉野のような田舎が日本のイメージ
- 旅館はホテルと違ってアットホームで、よりコミュニケーションがとれたり、人と関われたり、本当に日本に来ている事が実感できるので、旅館は高くても納得する。
- 葛の味や美しさが10分間しか保てないと言っていたが、その部分が日本のはかなさとか日本人の心に触れた感じがした。
- 吉野はリラックス出来るので、東京都とか大阪など忙しい都会を観光した後に、訪れたい
- 吉野は何か故郷を感じさせ温かい。人が温かくて親近感を感じる
- 女将さんが家族のように接してくれたので、リラックス出来た
- 吉野の人達は「ビジネスビジネス」でなく、本当に我々の事を心から知りたいと思ってくれていた。
- 吉野の人たちは、地域に誇りを持っていて、吉野の良さを心から伝えたい等が伝わってきた。
吉野への提案
- 日本語がわかる学生でない旅行者には、ある程度の英語等の情報が必要
- おおまかでよいので、パンフレットが必要
- パンフレットは漢字・かなでなくローマ字で記載して欲しい
- 自然散策のようなメニューが欲しい
- 歴史は是非とも必要だが、吉野では日本最古のポエムである万葉集が多いのでその情報も欲しい
- 寺社仏閣の説明がもっと欲しい
- 歴史ではサムライだけでなく、天皇の事なども触れて欲しい
- お寺や神社を見て歩くツアーが欲しい
- 歴史のある木造建築様式が海外の人にとって興味がある
- 寺、神社、数寄屋建築だと、寺が圧倒的に情報量が多いので興味が
- 各お店にも英語等のPOPやポスターが欲しい
- 年配向けのメニューも考えては
- 体験だけでなくそれに対する知識をもっと知りたかった
- 歴史・伝統のことをもっと学びたかった。
- 吉野はアクセスが悪いので、交通手段とセットの商品の方が良い
- 旅館を中心として、あとはオプションで対応しては
- インバウンドを定着させるには、メンバーだけでなく、町ぐるみで英語に対しての取り組みが必要
- お土産はもっと手軽で旅行者にとって荷物にならない方がよい。
- 海外には奈良の事はよく知られていて、奈良の吉野といった方がいい
- コースが一つではなく、全てに置いてチョイスできる工夫が欲しい
最後に次吉野に来る時は誰と来たいとの質問に
家族・友達・恋人という回答が殆どでした。
京都外国語大学の皆様本当にありがとうございました。
又吉野に大切な人と来て下さい!
旅館にて