湖に沈んだ津風呂村をいくー4月21日(土)

ーー定員になりましたーー
津風呂湖は、昭和37年奈良県で最初の灌漑ダムとして、また県内最初の湖上遊覧船が航行した人口湖です。
しかし、この湖の底には72戸の住民が移転を余儀なくされた住居がありました。この移転される前の津風呂村は茶畑が広がるのどかな村だったそうです。
もう二度と見る事はできませんが、当時の資料と写真、そして遊覧船に乗って湖上から、在りし日の津風呂村を思い起こすツアーです。

■募集詳細

集合日時 4月21日(土) 9時20分

集合場所 近鉄大和上市駅
参加費  2,500円

募集人員 20名限定です

■お勧めポイント

  • 矢治峠を越えて津風呂湖に降ります。
  • ガイドと一緒に春の良い季節を津風呂湖畔を歩きます。
  • 津風呂湖遊覧船に乗って、湖底の津風呂村をイメージしながら周遊します。
  • 津風呂村出身の方に最後に当時の津風呂村を語って戴きます。

■行  程

大和上市駅9:25 ⇒ 9:43下矢治9:50・・・10:10矢治峠10:15・・・10:25津風呂春日神社10:30・・・11:10津風呂桟橋11:30・(遊覧船)・

・・・12:00木ノ子広場・・・12:20山口研修会館13:05・・・13:10山 口13:16 ⇒ 13:35大和上市駅

■矢治峠

最近まで矢治から津風呂村までは、矢治峠より西にある「お峠」を越えて人々は行き来していたようです。
しかし、近年この道は使われなくなり、昨年秋の台風で歩けなくなったので、今回は古代壬申の乱大海人一行が越えた矢治峠を越えます。
ここからは津風呂湖が一望できます。

■津風呂春日神社

津風呂湖畔についてすぐにあるのは春日神社です。
ダムに沈む前の昭和36年に津風呂村から本殿を始め、新たな入植先の奈良市山稜町に境内の石灯篭などが移されました。
その後の38年に分社としてここに戻ってきました。
古くはここは壬申の乱で矢治峠を越えた一行が、ここで隊伍を整え、再出発した場所とも伝えられています。

■湖に沈んだ津風呂村

45分ほどかけて、春風に吹かれながら湖畔を歩きます。
堰堤近くまで着くと今度は津風呂湖の遊覧船に乗って戴き、湖上からありし日の津風呂村を想像しながらクルーズをして頂きます。
船は東側に進み、先ほどまで歩いてきたエリアを戻り、上津風呂手前の入道橋の手前でUターンし、今度は下津風呂の湖上を航行していきます。
津風呂村は茶畑が広がり、実にのどかな風景だったそうです。
写真は津風呂村の風景です。実に日本の原風景そのままです。
津風呂村に住んでいた人は町内丹治や飯貝に移り住んだ人もいましたが、20軒ほどの人が奈良市山陵町に集団で移住し、新たに津風呂町というコミュニティーを作りました。

■山口研修会館

最後に訪れるのが山口研修会館です。
ここでは津風
呂村で3歳まで育った方のお話を聞きます。遠い昔のことながら、村の景色ははっきりと覚えておられるそうです。
津風呂湖は水の恵みを多くの人に与えましたが、同時に故郷を去らざるを得なかった人々や、美しい風景がこの湖の底にあったことを、いつまでも皆さんの記憶に留めておいて欲しいもので
す。
そして津風呂村を出て奈良市山陵町に新たな村を作った中心には立派な津風呂春日神社がありました。
この神社は彼らの故郷への思いを込めた心の拠り所だったのでしょう。