スマイルバスで行く吉野

大淀あらかしホールで現代能「ネキア」見てきました。思ったより

分かりやすかったです。数十年前、富山の利賀村の「世界演劇フェスティバル」でやっていた鈴木忠士主宰の SCOT(早稲田小劇場)の舞台を見ているようでした。これはもはや新たな演劇かもしれません。

又上演の前に、能本作者である笠井謙一氏の話が非常に分かりやすかったです。ギリシャ神話と古事記が繋がっている話や、2年前にギリシャで上演した話は、演目の意図やイメージを膨らませてくれまた。笠井氏は当時経済危機の真っ最中だったギリシャで、経済以外の豊かさを感じたといいます。殆どの子供たちはホメロスの「イリアス」や「オデッセイヤ」を諳んじる事に驚き、文化の深さを感じたと言います。私も1990年の夏にアテネに行った事があります。パルテノン神殿が正面に見える丘で、ペルシャと戦って勝利するアテネのペリクレトスの物語を音声と光のショーを英語・仏語・独語・西語で上演され、夏休みのヨーロッパ中の高校生が来ていた事を思い出しました。

ギリシャはヨーロッパ文化の起源であり、経済状況とは別に多くの学生が来ていたのです。同時のギリシャの子供たちも、それを誇りにしていたのです。大淀町は「桧垣本猿楽」の故郷であり、その誇りを子供たちの「ちびっ子桧垣本座」が受け継いでいます。10年先には大淀には誇りの伝承が引き継がれているでしょう。その点で吉野町には多くの文化がありながら、子供たちに地域の誇りが継承されていないのが残念です。

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