昨年は吉野山が舞台となっている能楽「二人静」「吉野琴」「嵐山」ゆかりの場所をご案内しました。
今回は国栖に残る能楽「国栖」ゆかりの地を、吉野歴史資料館の池田館長がご案内します。
国栖と天皇家の関りや、古代の伝承と能楽「国栖」の関わりを説明いたします。
写真は20数年前国栖小学校で行われた能楽「国栖」の一場面です。
■募集詳細
- 集合日時 8月21日(日) 9時20分
- 集合場所 大和上市駅
- 参加費 2000円
- 募集人員 20名限定です
- バス乗車 2回(上市駅~窪垣内 南国栖隧道口~上市駅) 400円ご持参ください
- 徒歩距離 約4.8Km
■お勧めポイント
- 全行程を吉野歴史資料館 池田館長が説明します
- ゴールに国栖奏の会場である浄見原神社へご案内
- 昼食は地元の味を味わって戴きます
- 今回は初めての日曜日開催です。国栖方面へのバスは日曜日でも運行しています
■行 程
大和上市駅9:25⇒⇒9:52窪垣内・・・10:00全 景・・・10:30犬 塚・・・11:00御霊神社・・・11:20ババ河原11:45・・・国栖公民館(昼食・講演)12:45・・・13:05浄見原神社13:20・・・13:30南国栖隧道口13:34⇒⇒14:05大和上市駅
■窪垣内全景
まず物語の全景を見て戴く為、この景色をご覧いただきます。
この地(窪垣内)では古代から犬を飼ってはいけないという不文律がありますが、その理由が次にご案内する犬塚をみればわかっていただけます。
■犬塚
国栖の伝承では、追手をやり過ごす為に大海人皇子を船の下に隠したのですが、その船をくんくんと犬が嗅ぎ回ったので、翁が泣く泣く犬の首を跳ねた所、犬の首がここまで飛んできた場所とされます。
これ以降地元犬を飼うと、必ず不幸な事が起きるという伝説が残ります。
能楽「国栖」では犬は登場しませんが、大津政権の追手(犬)が登場します。
■御霊神社
この御霊神社も犬に関わる逸話を持っています。
この神社には狛犬がありません。そんな国栖の伝承と能楽「国栖」の違いも、吉野歴史資料館の池田 館長が、全行程を一緒に歩いて解説してくれます。
池田先生は申楽・田楽そして能楽のスペシャリストです。
■ババ河原
能楽「国栖」では、国栖翁がここで大津から逃れてきた大海人皇子に出会います。
皇子が食べた半身の鮎を国栖翁が、それを川に放ち皇子の将来を占います。
見事生き返り占い通り壬申の乱に勝利します。
■浄見原神社
ここは毎年旧暦正月十四日に「国栖奏」が行われる神社です。
大海人皇子(天武天皇)が即位したのが、飛鳥浄御原宮であるっことを見ても、国栖奏と大海人皇子の関わりが推測されます。