第7回スマイルバスで行くディープな吉野2015は、上市の伝統ある老舗を巡ります。 老舗は、焼餅で有名な「こばし」さん。又上市には2つの日本酒の蔵元があり、「やたがらす」の北岡本店。「猩々」の北村酒造さんをご案内します。 昼食は文久元年の創業で、柿の葉寿司の老舗「平宗本店」で昼食です。 午後からは、上市にある空き家にリノベーションを施し、新たな施設に生まれ変わった場所をご案内します。 最初は昭和のテイストいっぱいの高木薬局はみんなが集えるスペースに。 永井邸は、都会から移住したい人たちの窓口に。 戦前の料理旅館「三奇楼」は、吉野に来る人の為のゲストハウスに生まれ変わりました。 こんな上市の新たな動きを皆さんに一早くご紹介します。
日程詳細
開催日時 11月21日(土曜日)
集合場所 近鉄大和上市駅前
集合時間 午前9時15分
定 員 20名(定員に達し次第締切)
参加費用 2,500円(昼食代・おやつ代・保険代含みます)
※スマイルバス代200円×1回分を各自ご用意ください。
コース
大和大和上市駅9:25 ⇒ 9:30立 野 ・・・ 9:35こばし(焼餅の名店をご案内) 9:50 ・・・ 10:10北岡本店(銘酒やたがらすの蔵元をご案内)10:40 ・・・ 10:50北村酒造(銘酒猩々の蔵元をご案内)11:20 ・・・ 11:30平宗本店(柿の葉寿司の老舗平宗で昼食) ・・・ 12:30高木薬局(昭和の薬局を若い女性がリノベーション)13:00 ・・・ 13:10永井家(古い民家を吉野の空き家紹介の拠点)13:40 ・・・ 13:50三奇楼(戦前の料亭をゲストハウスにリノベーション)14:30 ・・・ 15:00国 中(おいしいコロッケを)15:10 ・・・ 15:20大和大和上市駅
こばし餅店
吉野から持っていくお土産として、最も喜ばれるのが「こばし」のやきもちです。 当日上市の店舗に買い求めても、開店して暫らくで売りきれます。 つぶ餡とこし餡は両方とも甘すぎなく実に上品で、それを包む餅とのバランスは実に絶妙です。 この名店:小橋は明治初期の創業で、当初は旅人宿としてこの地に生まれました。川上から来る筏師さんや行商の人々が用し、そのお客様用にお出ししたのが始まりでした。 人気が出てからも決して量産せず、ここでしか味わえない味を提供するというがポリシーの小橋さん(現代の当主は4代目)。 賞味期限はその日の内ですので、決してお取り寄せは出来ません。 そんな「こばし」にご案内します。今回は皆さん全員に食べて頂きますが、次回からは必ず前日までに予約されることをお勧めします。
北岡本店
北岡本店は明治元年(1868)創業の蔵元です。商標のヤタガラスは神話に出て来る瑞鳥で、神武天皇が東征の際に熊野から大和に入る吉野の山中で道に迷った時、突然現れた「ヤタガラス」が道案内した鳥とされます。 三本足のヤタガラスは、サッカー日本代表のエンブレムともなっています。 北岡本店では日本酒以外にも、吉野の果実を使ったリキュールや焼酎のライナップも豊富です。 リキュールについては、地域資源を活用し、域外市場への需要開拓を目指す新商品として、2008年中企庁の「地域資源認定」にも選ばれるなど意欲的な挑戦を続ける企業です。ちなみに社長は北岡篤氏です。
北村酒造
清酒「猩々」の製造元である北村酒造株式会社は、天明8年(1788)の創業の老舗で、吉野で最も古い老舗に一つです。 猩々は中国の想像上の妖精で、顔は人・体は猿・声は小児のごとく赤顔で酒を好むとされています。 銘柄もたくさん取り揃え、特に吉野らしいネーミングの純米大吟醸生原酒「小角」「前鬼」「後鬼」は、それぞれに味わい深いです。 上市で最も古い老舗の北村酒造は、役場を西に歩いて1分もかからない場所に場所にあります。
平宗本店
本店は、創業が文久元年(1861)という柿の葉寿司の老舗です。 元々料理旅館であった平宗が、平宗が柿の葉寿司を作るようになったのは明治時代です。 地元の郷土料理であっ柿の葉寿司を、お客様にお出ししたのが始まりだといわれています。 吉野は山間地にあり海から遠い場所にあります。昔、吉野に運ばれてくる海の魚は、熊野から高い峠を越えて人の背負い籠で運ばれてくるのに時間がかかりました。その為に浜塩と云って、魚が傷まないように存分の塩を腹に詰められて届いたようです。 吉野にその魚が届くころには十分に塩もまわりました。その身を薄くそいで白御飯にのせて食べた所、非常においしかったので、吉野川沿いの家々が夏場に作った料理でした。 これをいち早く商品として取り上げたのが平宗本店です。 店からは綺麗な吉野川の景色が広がり、この景色を眺めながら戴く食事もこの店の強味の一つです。
高木薬局
役場の前をほんの少し西に行くとあるのが元高木薬局。いまだに入口のガラスには高木薬局の文字が見てとれます。20年ほど前までは営業されていました。 入ると正面に「調剤室」があり、そこには薬瓶がたくさん置かれていて、何か昭和初期にタイムスリップした感があります。 ここには3年間地域おこし協力隊として活動した2人の若い女性が、デザイン制作の拠点として又地域交流の場として、自らがセルフリノベーションした空間としています。 毎日開けているわけではありませんが、この日は参加者に開放していだけます。
永井邸
ここは伊勢街道沿いにあった古民家で、表には馬をつなぐ金具「馬つなぎ」のある家で、梁などはそのまま生かした空間です。 リフォームでオシャレな空間に生まれ変わった建物は、NPO法人「空き家コンシェルジュ」さんが、都会から吉野に住みたい方への窓口として「吉野町上市移住定住促進支援センター」を運営されています。
三奇楼
上市の三奇楼は、昭和14年前まで料理旅館として賑わっていました。 川上から切り出された原木が筏に組まれ、吉野川を使って河川輸送されます。その木の検査場が桜橋の南岸(今の平宗本店辺り)にあり、ここで止められ検査を待つことになります。この機会を利用して筏師さんらは、この上市でひとときを楽しみます。 又上市は伊勢詣りや金峯山寺詣り、そして郡役所に来る人たちで賑わいました。そんな方々を受け入れていたのがこの三奇楼です。 戦後自宅に改装されましたが、南工務店の南達人さんを代用とする「上市町づくりの会リターンズ」が、この三奇楼をゲストハウスや、地域の人々の交流の場所としてリノベーションしました。 本格オープンは24日ですが、座敷を利用した座敷舞や、デッキを利用した「観月の宴」などで利用されています。 ここでもリノベーションされたキッチン・ダイニング・吉野桧で施された風呂・吉野材のデッキ・蔵などを皆さんに見て頂きます。
国 中
最後に案内するのがコロッケの国中です。 元々上市橋北詰に店舗はあった精肉店で、お肉屋さんのコロッケで60年以上前から定番でした。 国中のコロッケは、小学校時代の最高のおやつでした。お店は上市駅の下に移転しましたが、味は今も昔のままです。値段も手ごろな上市のソウルフード:国中のコロッケを是非とも味わってほしいです。 コロッケを食べて坂を上れば、そこはゴールの大和上市駅です。