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台風の接近する天候の中、「修験の開祖・役行者を巡る」を実施しました。
参加して頂いた皆さんどうもありがとうございます。
悪天候用に、コースを変更した分だけゆっくりと吉野の名刹・古刹にある役行者ゆかりの場所をゆっくりと巡ることができました。
また前回に引き続きご案内頂いた田中さんから詳しい解説と蔵王堂では壇護摩をして頂きました。
ほんとうにありがとうございます。
吉野町協働推進課のみなさんの心のこもったご協力に感謝致します。
これからもスマイルバスで行くディープな吉野の旅をよろしくお願い致します。

修験の開祖・役行者を巡る


吉野町にはお寺、行者堂、小さな祠や路傍に様々な行者様の姿を目にすることが出来ます。
それは、石像であったり木造であったり、大きさも様々ですが、それを見ると吉野は修験との関わりが深い事がわかります。また、その表情も様々です。
今回はそのお姿を見ながら修験のことを学ぶツアーです。


集合:近鉄吉野線 六田駅 9時20分
解散:吉野神宮駅前 15時50分頃
参加費用:2000円(昼食-豆腐料理-・バス代・資料代・保険代を含みます)
歩行距離:6㎞
所用時間:6時間16分
利用交通:スマイルバス2回
トイレ場所:山上駅 吉野山ビジターセンター 蔵王堂 
       中千本駐車場

■魅力のポイント
 ☆修験とは何かを学ぶ事が出来ます。
 ☆吉野山にある代表的な役行者の姿を見る事が出来ます。
 ☆体に優しいヘルシーな昼食を用意しています。

役行者を巡る.png
↑クリックで拡大します。

030o.pngコースの詳細

大阪阿倍野橋駅(7:50発)
近鉄南大阪線急行・吉野行

六田駅(9:09到着)

六田駅前出発(9:30)

柳の渡し.jpg
柳の渡し
吉野から熊野へ抜ける最初の行場がこの「柳の渡し」です。
かつて吉野に入る行者(修験者)は、ここで身を清める事を行った場所です。
熊野の那智山を1番として数える順峯の「大峯奥駆75靡」で言えば、
ここはは第75番の満行の地となります。
柳の渡しの由来は、昔からこの辺りは川楊が生い茂っていたからで、
その後の「椿の渡し」と上市の「桜の渡し」とともに、「吉野川の三渡し」として知られています。

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六田の宿
柳の渡しから吉野川を南に横断した場所です。
ここで水垢離して、身を清めてから吉野山に入ります。
吉野山の花見客でも賑わい、六田は宿屋や茶店が並んだ宿場町でもありました。
又六田は2首も万葉集に詠まれた場所でもあります。
ここでは役行者さんのお姿を見る事ができます。

一の坂.jpg
一の坂
左曽から脳天さんに行く道から少し東に、住宅街の中を登る坂があります。
吉野へ行く最初の坂で「一の坂」といいます。
この坂の途中にあったのが「一の坂行者堂」です。
昭和に入り荒れるに任せる状況でしたが、心ある人々から浄材を募り、
道沿いに移転再建されたのが写真の行者堂で、平成19年完成しました。
堂の中には、石で出来た行者の傍らに前鬼・後鬼が控えています

長峰からの景色.jpg
長峰の景色
一の坂の行者堂付近から見る景色です。
中央構造線沿いを真っ直ぐ東西に走る吉野川と、北側が大淀町・南側が吉野町の町並みが望めます。
車の余り通らない道は吉野神宮まで続きます。
本来の道はこの道と並行してありますが、今はこの道の方が歩きやすいかもしれません。
途中木々の間から貯木の製材所群も見え、吉野中央木材の看板もはっきり見えます。

吉野神宮前(10:31)
ここからケーブル山上駅までは登りで、しかも単調な道であるため、
ここから銅の鳥居前まではスマイルバスに乗り込み、時間と距離を短縮します。

銅の鳥居(10:38)
安芸の木製の鳥居、四天王寺の石の鳥居と並び、日本三大鳥居とされています。
鳥居正面の扁額には「発心門(ほっしんもん)」の文字が見えます。
大峯山上まであと「修行門」「等覚門」「妙覚門」をくぐりながら、
更に修業を重ねながら一歩一歩仏の境地に入っていくことになります。

役行者堂
毎年初夏に、多くの行者が発心門の柱に手をかけて、真言を唱え3度巡る姿が見受けられます。
これが吉野の風物詩であり山上参りの1stステージです。
そして銅の鳥居のそばにあるのが、この立派な行者堂です。
中には石造りの前鬼・後鬼そして役行者さんがいらっしゃいます。

金峯山寺蔵王堂
ここは言わずと知れた修験宗の総本山として、全国から多くの信者が集まります。
蔵王堂の本尊は、役行者が千日の修業の末感得した巨大な姿の蔵王権現像の3体です。
中尊像は、過去を救済する釈迦如来の権現で、高さ7.28m
向って右が、現世を救済する千手観世音菩薩で、高さ6.15m
向って左が、未来を救済する弥勒菩薩の権現で、高さ5.92m
内陣の厨子には、奥の千本安禅寺蔵王堂の本尊であった蔵王権現像があり、高さは4.32mです。
更に外陣に出ようとする左側に役行者と、左に前鬼・右に後鬼像があります。
前鬼は斧を持って褌をつけた男性で、行者の前で道を切り開くとされます。
後鬼は水瓶を持って立膝姿の女性です。

昼食(豆腐料理)(11:45~12:20)

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東南院
金峯山寺の塔頭寺院の代表格で、とても古い歴史を持つ修験のお寺です。
正門を入ると正面に護摩堂があり、この御本尊が役行者です。
右側には優雅な多宝塔があり、毎年春にはピンク色の美しい多宝桜が咲き、
吉野にある数少ない一本桜の名所でもあります。
また、ここは宿坊としても有名で、松尾芭蕉も泊ったとされています。

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吉水神社
吉水神社はもともと吉水院というお寺でしたが、明治の神仏分離令の際に神社となりました。
義経・後醍醐天皇・太閤秀吉が留まった由緒のある神社で、
中に入ると様々な宝物の中に、前鬼・後鬼を従えた役行者像があります。
しかし、神社の階段を上る手前の右に小さな祠があり、
この中にも役行者様がひっそりと鎮座されています。
このように吉野では、行者さんは生活の中に根付いているのです。

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喜蔵院
勝手神社の前の急な坂を登り切った所にあるのが喜蔵院です。
檜皮葺の本堂には、本尊の役行者が祀られています。
この寺も修験者の宿坊として、又ユースホステルとしても親しまれています。

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桜本坊
喜蔵院から暫くあるくと桜本坊に着きます。
山門の両側に仁王門があるのが印象的です。
本尊は116cmの木造役行者像で、ここの役行者像は他の痩身像ではなく、
体も顔もふくよかで穏やかな微笑みをたたえています。
このお寺も修験者の宿坊です。

竹林院
桜元坊の斜め向かいに竹林院があります。
護摩堂の本尊として木造役行者像があります。
ここは又庭園「群芳園」があることでも有名で、
池泉回遊式の池には島や石組が浮かび、様々な花が季節ごとに咲きます。
ここは天皇陛下を始め、多くの皇族や文人墨客が宿泊したホテルとしても有名です。

フリータイム(14:20~15:20)

蔵王堂集合(15:20)
仁王門前バス乗車(15:35)

吉野神宮駅前(15:46)

吉野神宮駅
近鉄吉野線急行・大阪阿部野橋行(16:06発)

大阪阿倍野橋駅(17:21到着)

  • スタート
    • 六田駅前
  • ゴール
    • 吉野神宮駅前
  • 歩行距離
    • 6㎞
  • 所要時間
    • 6時間16分
  • 昼食
    • 豆腐料理
  • 利用交通
    • スマイルバス 2回
  • トイレ場所
    • 山上駅  吉野山ビジターセンター  蔵王堂  中千本駐車場