2つの「百年杉」

吉野中央部 上市周辺

木桶仕込みの「百年杉」は今年で11年目を迎えます。昨年から美吉野醸造では「酒蔵貯蔵」と、木桶の故郷である山で寝かせて醸す「山守貯蔵」の2種類を飲み比べる実験的試みが行われています。この2種類を橋本杜氏が先月に届けて戴きました。吉野で11年目を迎えて木桶は少しずつ動き始めてきました。小豆島ではヤマロク醤油さんを中心に「木桶職人復活プロジェクト」が始まり、全国的な広がりを見せ始めてきています。25年前アメリカ人のセーラさんが、木桶復活の狼煙を長野の小布施であげ、11年前セーラさんに会いに小布施に行ったことから始めた「百年杉プロジェクト」。堺の大桶職人の上芝さん、小豆島のヤマロク醤油さんや兵庫の足立醸造さんらとの出会いがあり、その輪が広がっていきました。その中心が木桶をふるさとの吉野より、木桶を愛するメーカーやお酒を愛する人々の手で全国でも広がりつつあります。本来吉野杉は建築材の用途でなく、お酒を醸す・運ぶための道具として発展してきました。吉野も吉野杉の原点である桶樽用の木を育てるため、100年先を見据えて植林していくエリアがあってもいいと思います。

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