吉野の地名⑥ 左曽

吉野中央部 上市周辺

左曽は吉野川中流左岸で、左曽川渓谷に沿った在所です。「奈良県地名辞典」によると、左曽は小迫から転じた地名だと考えられています。左曽川を遡上すると、首から上の病気に霊験あらたかと言われている吉野山の「脳天大神」に着きます。本来は蔵王堂横の南朝妙法殿から、長い階段を歩いて下りて着くのですが、左曽からは車で行くことが出来ます。月の大祭の日には、多くの車がこの狭い道を通ります。一番奥の吉野山へ登る坂道を「ぜひ坂」といいます。南北朝期吉野城の要害があった所で、付近の谷は「地獄谷」と呼ばれ、往時の激戦区だったと伝えられ、八王神社が祀られています。私見ですが、左曽と喜佐谷は吉野山を起点として相似形になっているように思えます。

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