見聞悠学の旅2020 「妹背山婦女庭訓の舞台を歩く」④

吉野中央部 上市周辺

最後にご案内するのが、吉野町にある「妹背山」。この場面は「妹背山婦女庭訓」のメインテーマの舞台です。妹山側にいる若い女性の雛鳥、背山側にいる若者の久我の助は恋仲だが、両家は仲たがいの間柄。シェークスピアの世界が吉野で展開されます。文楽や歌舞伎の舞台は、歌舞伎では両側に花道があり、文楽では背山側と背山側の両方に義太夫と三味線が現れるという珍しい演出。更に妹山側も背山側も桜が満開で、吉野川のせせらぎを演出するという美しい舞台は見るものを魅了します。又雛鳥と久我の助は、天の川を挟んだベガ(織姫)とアルタイル(彦星)の物語もオーバーラップ。雛鳥と久我の助はこの世では結ばれず、雛鳥の首が船に乗せられ吉野川を渡り嫁入りする景色は、文楽・歌舞伎を問わず古典芸能の名場面。そんな物語に彩られた吉野を最後にご案内する「妹背山婦女庭訓の舞台を歩く」は、10月25日開催です。参加費12,000円。案内人は池田淳先生。詳しくは吉野ビジターズビューローまで。妹背山の写真は澤木久美子さんから借用しました。

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