浜田畳店

吉野中央部 上市周辺

吉野町には、日本の伝統でもある有職畳の技術を守る浜田畳店があります。昨年奈良の猿沢池近くに新しく出来た『セトレならまち』。そのホテルに奈良の匠たちの技を見て戴く「匠室(マイスタールーム)」にも、店主の浜田賢司さんの畳を見る事が出来ます。そしてこの度、明治神宮百年記念事業の依頼を受け、明治天皇の御神体がお座りになる御帳台の畳(神様の玉座)を収められました。明治神宮は大正9年に創建されました。この年から今年が100年となります。そして明治神宮は空襲を受け昭和33年に再建されてちょうど60年になります。下から2代目にあたる畳は八重畳と言って、八段重ねの畳で上は装飾された畳表を6枚重ね合わせ、重ねてもその1つの模様にしか見えないようにするなど、実に確かで細やかな技が必要です。畳は記紀にも出ており、平安時代に厚みのある形が完成したそうです。最近は日本人のライフスタイルが変わり、和室のない住宅も多くなってきました。畳も形だけの安価なモノが主流の時代にあって、愚直なまでの伝統作業にこだわる浜田さんだからこと出来た偉業です。これは本場京都の職人さんでも出来ない仕事を、吉野の職人さんがやってのけたことは、町民としても本当に誇らしく思います。

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