小説「吉野葛」を歩く

吉野中央部 上市周辺

昨日はビューロー見聞遊学の旅で「小説『吉野葛』を歩く」の開催でした。昨年の参加者のリクエストから実現した今回の企画で、遠くは東京や横浜からの参加者があり、根強い谷崎文学のファンがいる事を実感しました。特にこの吉野葛は、吉野の古代や南朝・後南朝の歴史を縦糸に、吉野を舞台とした歌舞伎の「義経千本桜」「妹背山婦女庭訓」、能楽の「二人静」などの物語を横糸に織り込んだ傑作で、特に

谷崎は幾度となく吉野を訪れ、吉野の情景を実に写実的に描写しています。午前中は実際に谷崎が降り立った旧吉野駅(現六田駅)、美吉野橋・妹背山が見える川原、そして上市の町中を歩いて戴き、谷崎が来た頃には既にあった旧料亭の三奇楼で昼食。料理人の中谷君が、「吉野葛」をテーマにした料理は好評でした。そしてこの座敷で村井育枝さんによる小説「吉野葛」の朗読も、参加者を谷崎の世界に誘ってくれました。

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