小説「吉野葛」を歩く2  

吉野中西部 中荘・国栖方面

谷崎潤一郎小説「吉野葛」を歩くの午後からは、義経の「うたたね橋」や大伴旅人が詠った「夢の和田」近くの展望台へ。人麻呂も眺めた万葉の風景を見て戴きました。次に交流センターにある「激つ河内」へ。ここでは「大和名所図会」で、観光客のリクエストに応じて飛んだ百文岩・二百文岩の風景を。そして次に、謡曲「二人静」や歌舞伎「義経千本桜」の舞台である菜摘にご案内。大谷家には谷崎も見た柿の実がなっていました。そして最後に手漉き和紙の福西和紙本舗さんを訪れました。福西さんは小説のイメージを再現してくれていました。小説では「・・・長方形の紙が行儀よく板に並べてたてかけてあるのだが、その真っ白な色紙を散らしたようなのが、街道の両側や、丘の段々の上などに、高く低く、寒そうな日にきらきらと反射しつつあるのを眺めると、彼は何がなしに涙がうかんだ。」との描写そのもの。百年以上も前の谷崎が見た風景を再現してくれました。福西さん有難うございました。大変好評でしたので、吉野葛続編を検討したいと思います。

 

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