吉野葛を歩く

吉野中央部 上市周辺

11月13日の「見聞遊学の旅」では、谷崎潤一郎の「吉野葛」を取り上げ、吉野葛で描かれる吉野をご案内します。吉野葛はこの当時の吉野のガイドブック的存在でもありました。まず最初のご案内するのが六田の里です。吉野葛では「吉野口で乗り換えて、吉野駅まではガタガタの軽便鉄道であったが、それから先は吉野川沿うた街道を徒歩で出かけた。『万葉集』にある六田の淀。柳の渡しのあたりでは道は二つに分かれる。右に折れる方は花の名所の吉野山へかかり、橋を渡ると直に下の千本になり、関屋の桜、蔵王権現、吉水院、中の千本、~と、毎年春は花見客の雑踏する所である。私も実は吉野

二度来たことがあって、幼少の折上方見物の母に伴われて一度、そののち高等学校時代に一度、やはり群集の中に交わりつつこの山道を右に登った記憶はあるのだが、左の道に行くのは始めてであった。」

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