三奇楼リノベーション

吉野中央部 上市周辺

戦前まで料亭だった上市にある三奇楼の障子張り替え。ここで来月行う座敷舞の準備を兼ねてのものでした。谷崎潤一郎は「吉野葛」の中で上市の町をこのように表現しています。

・・・「われわれは午すぎに上市の町に入った。この辺りの家は、五十年以上、中には百年二百年もたっているのがあろう。が、建物の古いわりに、何処の家でも障子が新しい。・・・こんなに清潔なのであろうが、一つはガラス障子を使わない結果、紙に対して都会人より神経質なのであろう。その障子の色のすがすがしさは、野日並みの格子や建具の煤ぼけたのを、貧しいながら身だしなみの良い美女のように、清楚で品良くみせている。」・・・

上市の町は障子の色が織りなす凛とした美しい町でした。この古き良き時代の上市の文化を残す「三奇楼」のリノベーション いよいよ始まります。

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