吉野の地名⑧ 宮滝

吉野中西部 中荘・国栖方面

吉野宮や吉野離宮のあった宮滝は、本来はミヤタギと発音すべきようでした。吉野町史によると、タキはいわゆる瀑布の意味ではなく、貝原益軒も『宮滝は滝にあらず』と記しているように、水のたぎり流れる所、激流する『たぎつ瀬』であったようです。又宮滝のことを『たぎつ河内』とも言います。河内というのは、宮ぼめ、土地ぼめの詞章に使われる言葉で、この「激つ河内」はその昔の宮滝にはぴったりとする所でした。今は上流にダムが出来て、水量も少なくなりましたが、昔は水量が多く流れもあった場所だったことが、柿本人麻呂の次の歌で伺えます。

   山川も依りて仕ふる神ながら 激つ河内に船出せすかも 

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