第四話 上田建具製作所 上田 義治さん

吉野なひと 50人

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第四話 上田建具製作所 上田 義治さん 和広さん 友稀さん
〜親子三代職人さん代表〜

今回ご紹介するのは、親子三代で建具店を営む「上田建具製作所」さんです。
上田 義治さん(お父さん)和広さん(ご主人)友稀さん(息子さん)の3名です。


左から友稀さん(息子さん)義治さん(お父さん)和広さん(ご主人)

様々な方面で活躍されている上田由賀さんに登場して頂こうとお家を訪ねて、思わずご主人のお仕事、「上田建具製作所」を取材してしまいました。

作業場を見せて頂いて、まずそこに立てかけられている建具に驚きました。
杉の赤身で組んだ見事な扉、クローゼットの扉などが所狭しと並んでいます。ピアノのための防音仕様の建具もありました。仕上がりの美しさにため息が出るほどです。
吉野には私の知らない凄い人たちが、まだまだいらっしゃるようです。





こんな豪勢な建具を注文する人がいるのだろうかと思いながらお話を聞いていると、県内外の木の家を求める人などから注文があるとのこと。
建具店は仕事が減ったという話を耳にすることがあるのですが、ここは別世界のように、吉野材を使った建具や欄間が作られています。

もう一つ驚いたことには、親子三代で仕事をされているということです。後継者不足に悩む職人さんの世界では、珍しい話です。う~ん、夢のようですね。







その職人さん3名の動きが有機的でとても美しい。
無駄なく、黙々とそして、迅速に作業を進めて行く姿に、職人の確かさを感じました。

お父さん(義治さん)のお話は楽しく、気負ったところのない、柔らかい物腰。難しいことを優しく分かりやすく話して下さいます。このお父さんの雰囲気と技術が、夢のような世界を作り出している秘密かもしれません。

撮影した写真を選びながら、今日は良いものを見せてもらったという思いで一杯です。

 

ここからは上田由賀さんの紹介分です。

縁あって実家の父と同じ建具屋に嫁ぎ、間近にその仕事ぶりを見るようになってみて、
学生のころは誰かに見られるのが恥ずかしかった父と同じ作業服姿が、年々まぶしく見えるようになりました。





仕事の内容に変わる事のない、
妥協のない徹底した木へのこだわり、扱いに、
仕事を越えた職人としての生きざまを重ねます。

 

365日、木のことしか考えていないんじゃないか、と思うほど。
ゆえに、休みであって休みではなく、気になると何時でも仕事場に電気が灯り、機械の音が聞こえてきます。










父から子へ、子から孫へと受け継がれていく技と心

そんな職人たちの手によって、木が一つの建具としていのちを移し替えていくのを見る度に、その技が途絶えることなく受け継がれていくように、と願わずにはいられません。
どうぞ、よろしくおねがい致します。



上田建具製作所
〒639-3323
奈良県吉野郡吉野町大字色生863-2
電話:0746-35-7107

 

 

 

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