妹背山婦女庭訓」②

吉野中央部 上市周辺

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午後からは四段目の舞台である布留社(石上神宮)・苧環塚・苧環杉を巡りました。物語では、三輪の里に求女と変名して隠れ住む淡海(藤原不比等)に、蘇我入鹿の妹(橘姫)と杉酒屋の娘(お美和)が恋します。三角関係で不比等は橘姫の袖に赤い糸を付けて後を追い、一方お美和は不比等の袖に白い糸を縫い付けて後を追いますが、途中で糸が切れてしまいます。この後の二人が追いつくのが、この布留社(石上神社)だとされます。その後我々は箸墓古墳でバスを降り、方墳から円墳の頭頂まで池の周りを歩き「苧環塚」に着きます。そして次は大神神社の「若宮社」の傍らにある「苧環杉」にも寄りました。この二つは三輪伝説と密接に関りがあり、これらの伝説に基づいて物語は作られています。最後はここから一路吉野にバスを走らせていきます。最後は三段目の舞台。吉野の妹山と背山が同時に見える場所にご案内。日本版ロミオとジュリエットの舞台ともいえる場所です。物語では妹山側が大和の国、背山側が紀伊の国で、吉野川が国境の設定で、両家・二人を分ける象徴として描かれています。文楽・歌舞伎の舞台でも最も美しい舞台が吉野のここです。

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