白洲正子 吉野のかくれ里

スマイルバスで行く吉野

白洲正子

来年の見聞悠学の旅11月は「白洲正子」を取上げます。白洲正子さんは、彼女の美意識の中で世を避けて隠れ忍ぶ「かくれ里」を求めて美濃から近畿一円を旅、葛城から吉野を訪れます。そんな彼女が訪れた吉野のかくれ里をご案内します。白洲さんは吉野に入る前に川上村も訪れています。その一説を紹介します。

「秘められたものには魅力がある。『まだ見ぬ花の奥をたずねむ』と、この山に分け入ったのは西行ばかりではなかった。芭蕉も、宣長も、谷崎潤一郎も、「まだ見ぬ花」をたずねて、吉野に入り、たしかに何かをつかんで帰った。それをかりに「日本の心」と名付けても、彼らは許してくれるであろう。そういうことがすでに日本的な形であるだけでなく、取材に行って小説は書かず、一人の友人、それも極く平凡な男の心描いたに過ぎない。(中略)近くて遠い吉野山には、何か日本のふる里といった感じがあり、それが私たちを招く。花見酒によう人たちも、無意識にそういうことを感じているのではないだろうか。」

 

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