岩崎平太郎の建築を巡る⑥

吉野山を歩く 近鉄吉野線百周年ゆかりの地

白雲荘2

白雲荘にある茶室「憔悴庵」は、岩崎の設計ではなく、武者小路千家の茶人の三代木津宗泉の設計で、白雲荘主屋と同じ昭和2年に作られました。屋根は入母屋銅板葺き、壁は錆入土壁によって構成され、三畳台目と二畳台目、水屋からなります。更に銘木の柾目だけが使用され、釘を一本も用いない丸普請となっています。この建物は近鉄が永い間管理され、最近になって吉野山保勝会が管理されています。それというのも、白雲荘のオーナーであった阪本仙次は、大正5年に設立した保勝会初代の会長を務めておられたことに、関わるものと思われます。

この吉野の誇りとも云える白雲荘と庭を、吉野の庭匠・風人園がボランティアで管理されていることもお伝えしておきます。

 

スマイルバス停中千本から竹林院へと続く坂路を5分ほど登った所です。

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