吉野細道 芭蕉の句碑を歩く③

芭蕉は龍門の瀧を見た後、平尾の民家で泊っています。
芭蕉は「・・・ある濃夫の家にやどりて一夜をあかすほどに、
あるじ情ふかくやさしくもてなし侍れば・・・」とあり、
心優しい農家の人に泊めてもらったようです。
「花の陰謡に似たる旅ねかな」
地元吉野の人の温かい心遣いと、細峠を越えてきた疲れもあって、
いつの間にか夢うつつとなり、庭に咲いていた桜と扇を持ったシテ
が能舞台で舞うイメージして作ったのかもしれません。
翌日の矢治峠を越えですぐにあるのは菜摘。
菜摘は能「二人静」の舞台となる地で、ここからは案外近くでした。
スマイルバス停は平尾です。
2012年9月13日 by isozaki