吉野にある能の故地を歩く⑥  「吉野静」

吉野の文楽・能の故地を歩く 吉野山を歩く

勝手神社

前の二人静と対極的な能が「吉野静」です。 物語は暫く吉野山で身を隠していた義経ですが、頼りの吉野山衆徒の心変わりから、山を落ち延びることになりました。一人防ぎ矢を仰せつかった忠信は、山中で偶然に静御前と巡り合い、二人で衆徒を欺いて義経を逃がそう相談します。

忠信は都道者の姿に変身して、大講堂での衆徒の詮議の様子を窺い、分け入って頼朝と義経が和解したという噂や、義経の武勇を語って追撃の矛先を鈍らせます。

そこに静と忠信が打合せ通り舞装束で現れ、法楽の舞を舞い、尚義経の忠心や武勇を語ります。衆徒は義経の武勇を恐れると共に、静の舞の面白さに時も忘れ、ついに誰一人義経を追う者もなく、義経は無事に落ち伸びることができたというストーリーです。

勝手神社には静の舞塚がありますが、不審火による火事で今は見ることが出来ないのが残念です。スマイルバス停は中千本です。

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